解説
謎の殺人犯「詩人」(ザ・ポエット)は、捜査が開始されたことを察知し、大胆にもFBIに挑戦状を送って、次の犯罪を予告する。一方、捜査の内情がロサンジェルス・タイムズに報道されたことから、機密漏洩に神経をとがらせる捜査官たち。FBI内部に内通者がいるのか?捜査に協力するジャックは、真犯人を追い詰めたと確信したのだが…。『ナイト・ホークス』にはじまる「ボッシュ・シリーズ」で、90年代ハードボイルドに新地平を開いたマイクル・コナリーが、人間心理の闇を描ききった超大作。
面白かった~。
やっぱり二転三転するどんでん返し、最後の最後まで犯人がわからない
読んでいる方もしっかりマイクル・コナリーにしてやられるって感じで
最後はびっくりしたな。
主人公のジャーナリスト、ジャックも男らしく
とても好感をもてる男であるし。
男らしい質の部分ではボッシュと似ている。
「ボッシュ・シリーズ」を4作読んだあとに
ザ・ポエットを読むと全体の流れを感じ取れました。
次はボッシュ・シリーズ5作目「トランク・ミュージック」に
行くのが普通だが、あえて以前にも書きましたが
私立探偵バーグのシリーズで最後に1冊読まないで
とってある「グッド・パンジー」を今年最後の小説にしようと
すでに読み始めているのだ。
何故かというと、これも以前書いたが
バーグシリーズで翻訳されている最後の1冊だし
この後も出ているのだが何故かまだ翻訳されてないのです。
早く翻訳され発売されてほしいものだ。
それもあるけど、なんといってもバーグが飼っている
愛犬ナポリアン・マスチフことパンジーが死んでしまうからだ。
きっと復讐を誓うんだろうなと思うし
俺もパンジーが大好きで
覚悟して読まないと涙がこぼれてしまうんじゃないかと思うかです。
感想を書けたら書きます。
最後にジャックが全ての事柄(本当の犯人)に合点したシーンで
俺自身もこういうときがあると共感する部分をちょっとここで、
★たちまちにして、私が合点した。まちがった角をまがり、
まちがった人間を非難していたのだ。
その瞬間、まちがった道に自分を向かわせた私自身の
中にある傷をも悟った。
信じることと受け入れることができない傷だ。
私は、〇〇(名前、書くとネタバレになるため)の気持ちを
受け取って、そこに真実ではなく傷を探していたのだ。★
俺も信じることができず、その人の心の傷を
感じてしまうことがあり、そう思うと優しくなってしまい
上から目線になりがちになり
本当の道をはずれて行ってしまうことがあるから。
でもかならず、どっかで違うなと感じてるんだけど
かすかすぎてキャッチできない時もある。
読んでいてジャックはいい奴だな~と思うのであ~る。