東電が14日、想定している管内の最大電力需要は18~19時の約4100万kW。これに対し、東京電力が手を打てる供給力は3100万kWにすぎず、合計1000万kWが足りない。
東電は企業など大口の電力需要家に対して需要の抑制を要請したうえで、一般家庭にも節電を呼びかけている。とはいえ、3月14日は朝の第1グループに続いて第2、3グループ、そして13時50分から17時30分の間で3時間の停電を見込んでいた第4グループまで、停電を見送った。
東電は定期点検中などの理由で現在、稼働させていない火力発電所などを稼働させることで、1週間で400万kW、2週間程度で500万kWまで不足を補い、4月末までには1000万kWの不足分を埋められるとみている。とはいえ、6~7月に気温が高まり、冷房向けの電力需要が伸びていけば、さらに1000万kWの電力が足りなくなる恐れがあるという。
今後、電力供給量が持ち直して、21日以降、計画停電の対象地域が縮小されることもあるだろう。一方で、天候や気温の変動で電力需要が増えれば、計画停電の続行もありえる。夏になればまた、電力不足に陥るかもしれない。
今こそ個人でできる省エネを
例えば携帯電話のバッテリーを長持ちさせるなど、一人ひとりが個人でできる節電のノウハウを身に着けて実行すれば、計画停電中の時間を乗り切りやすくなる。そして、地域や社会全体の電力需要を減らし、計画停電の回避につながるかもしれない。以下に、すぐに取り組める基本的な節電ノウハウを並べた。まだ取り組んでいないものはないか確認してほしい。
ただ、照明を消した暗い部屋で仕事をして、ケガをしたり、ミスを犯したりしては本末転倒だ。節電の取り組みは、遠くの被災者を思いやりながらも、「できる範囲」で活用することが前提になる。
次に具体的な50のポイントを紹介する。
携帯電話
1・ディスプレイの明るさを暗く調整する
2・キーの照明をオフにする
iPhoneなどのスマートフォン
3・ディスプレイの明るさを暗く調整する
4・使っていないアプリケーションを終了させる
パソコン
5・席を離れるときはディスプレイを消す
6・使っていないソフトウエアを終了させる
7・就業時はパソコンを終了させる
8・ディスプレイの明るさを暗く調整する
9・電源設定を見直し、使っていないときにディスプレーの電源が切れる時間などを設定する
町で
10・エレベーターやエスカレーターは必要以上に使わず、階段を使う
11・手動のドアを使う
オフィスで
(5)・席を離れるときは、パソコンのディスプレイを消す
12・窓際の席で、太陽の光で十分に明るい場合は、照明を消す
13・使っていない会議室の照明や暖房を消す
14・暖房の設定温度をこまめに調整したり、不要な場合は消す
(今回の計画停電に当たって、ソフトバンクは孫正義社長自ら、従業員に対して暖かい服装を奨励し、暖房の自粛や削減を呼びかけている)
15・小さい画面のテレビを使う
16・誰も見ていないテレビは消す
17・画面を見ず、音声だけも十分であればラジオを使う
店舗で
18・店舗のドアを開けたままにしない
19・空調の設定をこまめに調整したり、不要であればオフにする
20・自動ドアを手動に切り替える
21・看板の照明をオフにする
22・ロビーやエレベータホール、商品棚などの過剰な照明を間引いたり、オフにする
23・明るい場所の商品棚照明をオフにする
家庭で
24・カーテンを閉め、部屋のドアを開け放しにしない
(カーテンを閉め切って部屋を暗くすると、ケガをしたりする可能性もあるので十分な明るさを確保する)
25・カーテンは厚手のものを。床まで届く長いカーテンの方が効果的
26・使っていない部屋のドアも閉める
暖房
27・暖房は、人がいる部屋で、必要なとき、必要な場所だけ使う
(電気カーペットは人がいる場所だけ暖める機能もある。人がいない部分はスイッチを消す
28・こたつの設定温度は低めに。こたつ布団のほかに上掛けと敷布団も使う
29・エアコンは冬でも暖房と扇風機を併用すると、暖まった空気を循環できる(適度な換気も怠らないように)
30・エアコンの室外機のまわりに物を置かない
(室外機は風通しの良い場所に設置する。周囲はきちんと整理整頓を)
31・エアコンのフィルター掃除は月に1~2回をめどに
照明
32・照明も、人がいる部屋で必要なときだけ使う
33・照明のかさなどのホコリを落として掃除するだけで明るさがアップする
34・明るすぎる照明は間引く
電気製品
◇テレビ
35・誰も見ていないときはスイッチを消す
36・消すときは、主電源も消す
(リモコン操作を待機する状態でもエネルギーを消費する。長期不在の場合はプラグを抜く)
37・画面の明るさを調整する
38・音量を必要以上に大きくしない
◇冷蔵庫
39・熱いものは冷ましてから保存する
40・冷蔵庫にものを詰め込みすぎず、無駄な開閉・開けっ放しはしない
41・冷蔵庫の設定温度を適切に保つ
42・壁から5cmほど離して設置する
◇温水洗浄便座
43・便座を暖めている場合、使わないときは便座のふたを閉める
44・便座の温度設定を高すぎないように調整する
45・洗浄水の水温も高すぎないように適温に調整する
◇そのほかの電気製品
46・掃除機は吸い取ったゴミがたまりすぎていないかチェックを
47・米を炊いたら炊飯器で保温せず、冷蔵庫や冷凍庫で保存して電子レンジで温め直す
(保温のためのエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギーの方が少ない)
48・食器洗い乾燥機はまとめ洗いをする
49・長時間外出するときは、ポットのプラグを抜く
50・ドライヤーを使うときはタオルで水分をしっかり取り去ってから乾かす
(日経ウーマンオンライン より)
サービス業として美容室でできる節電は以外とすくないかもしれませんが。
1セット面近く以外の照明をおとす。
2温度を少し下げ、ひざ掛けを用意して、対応。
3タオルドライをしっかりしてから、髪を乾かす。