「暗く聖なる夜」　マイクル・コナリー - 横浜市 元町 中華街の美容室

ハードボイルド　ハリー・ボッシュのシリーズ第9弾

「暗く聖なる夜」　原題「Lost Light」を読んだ。

ロス市警を辞めたハリーは私立探偵になっていた。

過去に担当して未解決になっている事件を見直してたら

迷宮入り事件の情報をつかみ

独自の捜索にあたってた所

もうロス市警を辞めたハリーに横槍が入る。

ただちに調べるのはやめろと、厳しく言い渡された。

横槍を不審に思ったハリーは調べていくうちに

事態は思いもよらぬ展開を見せ

ハリー自身にも危険が迫る。

いつものことだけど、マイクル・コナリーの面白さには

舌を巻く。

あざといまでに上手すぎるのだ。

ラストのオチも、最高で涙がこぼれそうなくらいだ。

冒頭で初めてハリーの一人称で物語は始まる。

「心に刻まれたものはけっして消えない」という文章だ。

これはラストになって、理解できるんだよね。

いつもだけど、激しい妨害と警告を受けながらも

孤独な捜査を進め、自分の身辺にも危険が迫り、

守りながら走り続け、たくさんのもつれた糸が

絡み合い、人の闇をハリーがあぶりだす今作も

傑作である。

次が早く読みたい

第10作　「天使と罪の街」は、あの「ザ・ポエット」の続編だからだ。

あのシリアル・キラーが死んでなく、再登場して

ハリーと対峙するからだ。

もうここで、「なに～」と思いワクワクする。

「ザ・ポエット」は、ハリー・ボッシュのシリーズではなく

ハリーは出てこない長編単発作品なのだ。

「ザ・ポエット」に出てきた主要登場人物が今回、

再登場し、ハリーと絡みあっていくのだ。

で、ここではハリーは違う事件を捜索してんだけど

調べていくうちに「ザ・ポエット」の事件に、たどり着いていくんだよね。

詩人（ポエット）とは、連続殺人犯の呼名で

殺人現場には、必ずエドガー・アラン・ポーの詩を

残していくからである。

むか～し、ポーの本は何冊か読んだことあるけど

その時はよくわからなかった。

今読んだら何か、感じるだろうか？

実を言うと、すでに読み始めてる。

凄く面白い。

どうなっていくんだろう?

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